症例案内 消化器科 胆嚢摘出術 適応症:胆嚢粘液嚢腫 胆嚢摘出術は、獣医領域では多くが胆嚢粘液嚢腫という疾患に対して行います。胆嚢粘液嚢腫では胆嚢炎・胆管壊死を併発してることも多く、手術に際しては慎重な手技が求められます。胆管閉塞(胆汁の通り道である胆管が詰まってしまい、重篤な黄疸症状を呈する)を併発した症例では、術中に胆管洗浄も行います。また、胆嚢破裂(胆嚢が自然に裂けてしまい、胆嚢内容物が腹腔内に漏れ出る)を起こしている場合には術中に腹腔内洗浄を行うとともに集中治療での術後管理を行っていきます。